エンジニア志望じゃなかった私がRails Girlsのコーチになるまで
Rails Girls Japan Advent Calendar 2016 の22日目の記事です。
前回は21日目emorimaさんのRails Girls はじまりはいつも小さな一歩でした!
こんにちは、rinです。
社会人になってから6年、もともとエンジニア志望ではなかった私ですが、
今では自ら選んでエンジニアとして働いています。
最近ではRails Girlsのコーチも務めました。
この記事を書くにあたってもし私と同じように「プログラミングなんて私には無縁かも」と思ってその道を閉ざしている方がいたら一度やってみたらはまるかもしれないよ!
というのをお伝えしたいなと思いました。
一度やってみたら?と言ってもハードル高いですよね。
それを叶えてくれるのがRails Girlsだと思います。
私がRails Girlsを知ったのはエンジニアになって数年後でしたが、
Rails Girlsに参加した経験は私の人生に大きな影響を与えてくれました。
今回はプログラミングに関心がなかった私がエンジニアになってRails Girlsのコーチを務めるまでの体験談をお話したいと思います。
初めての就職活動
私が大学3年生の時はいわゆる就職氷河期で、
早めに就職活動を始めないと就職先が決まらないのではという不安でいっぱいでした。
文系出身の私は当時金融関係の勉強をしていたこともあり、
金融機関への就職が自分にとって最も適しているだろうと感じていました。
でも金融機関の選考が始まるのはもう少し先。
その前に就活慣れしておきたい!と思ったときに目に飛び込んできたのが
とあるソフトウェア開発会社の新卒募集広告でした。
一番最初に入社した会社とプログラミング
最初にお話しておくとこの時ソフトウェア開発に興味を持ったわけではありません。
この会社の選考方法が少し独特で他とは違い、なんとなく興味を抱いたのが始まりでした。
選考を受ける過程で「あ、もう無理かも」と思ったのは
PCを渡されて自分が考えたものをコード書いて作ってみてと言われた時でした。
いくらなんでも私には難易度高すぎる選考課題に初日は何をしたらいいのか分からず、
ただただぼーっと過ごしました。(インターンシップ選考で10日間通っていました)
しかしそんなことが許される雰囲気でもなく、
選考に参加していた周りの学生は1日も無駄にせず着々と何かを作っているように見えました。
そこで初めて「同じ学生なのになんで私はできないんだ」と焦りを感じ、
私もそのコードとやらを書いてみました。(実際にはコードを書くに至るまでいろんな技術的葛藤がありましたが)
そんなこんなでこの先エンジニアとしてやっていくぞ!という覚悟もないまま、
今まで勉強してきたこととは全く違うフィールドを選ぶのも面白いかもという思いひとつで、
2011年にこの会社に新卒入社したのです。
モノを作るエンジニアから価値を生み出すエンジニアへ
新卒エンジニアとしてソフトウェア開発に携わる中でいろんな発見がありました。
- こんな風にプログラムって動くんだー!
- わ、不具合出しちゃった!
- リリースする前にちゃんとテストしよう
- 自分で何か作ることができるって楽しい
といった具合で割とエンジニアとういう職に抵抗なく馴染み始めた頃、
- 私が作ったものどんな風に使われているんだろう
- 使ってくれる人の役に立っているかな
と作ることよりも作ったあとのことについて考え始めました。
ちょうどその頃結婚が決まり結婚式関連のwebサービスを私生活で使うようになりました。
それまで知らなかったのですが結婚式って割と不透明な部分が多く、
よく分からずに判断してしまうことも多々ありもやもやしていました。
この思いを形にしたらユーザーにとって価値あるものを作れるかもしれないと期待し、
2014年にみんなのウェディングというwebサービスの会社に転職しました。
Rails Girlsとの出会い
ユーザーにとって価値あるものを作りたい
これを実現するためにはエンジニアとしてできることをもっと増やさなければなりません。
でもどうやって??
いや、単純に勉強すればいいのですがこの頃は知らないことが多すぎて
常によく分からないものと格闘し、思うように成果が出せず、
時にはエンジニアとしてやっていく自信を失くしていました。
そんな私の(あまり覚悟が決まっていなかった)エンジニア人生に大きな影響を与えたものがRails Girlsでした。
Rails Girls Tokyo 2015に生徒として参加したのですが、そこには私の思いを汲み取ってくれるコーチ、同じような思いを抱えている生徒がたくさん参加していました。
中でもコーチの方から
「今日から1年頑張って来年のRails Girlsにはコーチとして参加してね!」
と声を掛けてもらったことがとても励みになり、これがその年の目標になっていました。
そして..
Rails Girls Tokyo 2016には念願のコーチとしての参加を果たしました!
まだ人に教えるなんて早いかなと思いドキドキしながら当日を迎えましたが、
教わる側も教える側もスタートは同じ、私が知っていることは全力で話すし
知らないことは一緒に考えようといった感じでとても楽しい時間を過ごしました。
またひとつ大きく成長するチャンスをいただいたことには本当に感謝しています。
おわりに
エンジニア志望じゃないからとか向いてなさそうだからといった理由で
一度もやったことがないのはもったいないくらい楽しい世界です。
Rails Girlsに参加したら
自分の知らないところにこんな面白いものがあったんだ!
って発見がたくさんあると思います。
私自身もまたRails Girlsに関わって新しい出会いや仲間との再会を楽しみにしています。